おまえがそっと 傘を差しかけて
迎えにきそうな 雨酒場
飲みすぎですよと 腕を抱き
女房きどりで 叱るやつ
色白素肌に あの笑窪
注ぎ足す酒の ほろ苦さ
おまえの愛を 俺はくみ取れず
我儘放題 していたな
勝手に腹立て 不貞腐れ
ちゃぶ台返して 泣かせたね
もういい分かった 出て行くと
後片づけを してたやつ
篠のつく雨の 音を聞きながら
どんなに飲んでも 酔えぬ酒
咳込みうたた寝 する俺の
背中に半纏 羽織るやつ
おまえは心の 傘だった
その傘失くし 濡れている
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++ Edited by Hamel ++