夏の色の 森の梢
小さな木霊が 笑ってる
穢れを知らぬ 遠い日の
幼いわたしを 呼ぶように
湖に 白い鳥
足音に 飛び立つ
ひとり旅の 足は重く
後悔ばかりが 溢れ出す
あの時もしも いいえでも
すべては葉擦れの 音の中
岸辺には 鹿の群れ
水しぶき さざめく
生きていれば いつか逢える
死んでは駄目よと 叱るのか
心にとまれ 揚羽蝶
悲しい夢でも あればいい
遠い空 手を伸ばし
飛べたなら いいのに
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今月の〆切を過ぎてしまったので、慌てて書いている同人誌用作品。まーこれでいいかー。
白鳥の湖のイメージ近いね^^森だもんね。
世界中の 種を集めて
愛の花を 育てましょ
泣いてる人の 小さな胸に
笑顔の花を 咲かせましょ
手のひらを 見つめてみれば
友達の 優しさが見える
手と手をつなげば 僕たちに
世界中の愛の花が 咲くだろう
世界中の 涙集めて
愛の花に 注ぎましょ
争う人の 荒れ野の胸に
笑顔の花を 咲かせましょ
手のひらを 合わせてみれば
友達の 悲しみがわかる
手と手をつないだ 私たち
世界中に愛の花が 咲くだろう
愛の花がいつの日にか 咲くだろう
これはある夜(よ)の ある物語 ぺペンペンペン ぺペンペン
まずはイントロ お聞きくだされ ぺペンペンペン ぺペンペン
男と女 悪いのどっち? 恨みっこなし そうだけど
私を捨てた 男が憎い そういう場面は 数多し
多分に洩(も)れず このお話も 女が泣いた 「恨めし」と
あの優しさの 目的、体 知って涙が 落ちたとさ
泣いた女の 涙の行方 ここから本編 ぺペンペン
知らぬ存ぜぬ そういうわけに ぺペンペンペン いきませぬ
女の涙 落としたままに すればそのうち 狐がね
ペロペロなめて 寝たふりするよ 捕って伸ばせば あぶらげさ
お椀に置いたら 汁(つゆ)溢れ出し 蕎麦を入れたら 「きつねそば」
女心の 涙のおつゆ 麺にしっかり からみつく
ある夜(よ)、男は 暖簾をくぐる お店の名前は ぺペンペン
「あゝうらめし屋」 メニューはひとつ ぺペンペンペン 「きつねそば」
月が歌うよ ようこそここへ この蕎麦食べに 来たんかい?
騙され泣いた 女がここで あんたが好きな 蕎麦の気(け)を
ゆらりゆらりと ただよわせたら あんたホイホイ やって来た
ちょっとお待ちね 今作るから 自慢のつゆの 「きつねそば」
お店の女将 どこかで見たよな 女の顔の ぺペンペン
お面翳して こう呟いた 「お久しぶりね」 ぺペンペン
そろそろ外を 見てみてごらん 「きつねそば」なら そこにある
お面外した 女将の顔は みるみるうちに とんがりお口
月夜の下に でかいあぶらげ 入った蕎麦が 置いてある
お箸をつけた その蕎麦見ては 男たじろぐ もう遅い
あらまご覧よ 女の心 ぺペンペンペン ぺペンペン
ほらその蕎麦に あら乗りうつり ぺペンペンペン ぺペンペン
蕎麦は伸びるよ 男の首に その足元に 絡みつく
そして締め付け 引きずりまわし その体を木に しばりつけ
大きなあぶらげ 身を丸め 次の瞬間 口走る
「噛んであげよか ひっかきあげよか 騙され女の 気を晴らす」
女の涙 落としたままに ぺペンペンペン ぺペンペン
すると狐に 必ずいつか ぺペンペンペン 乗りうつる
噛んであげるわ ひっかきあげるわ 騙した女の 気を晴らす
きゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ コンコンコンコンコンコンコン 助け乞うても 誰も来ん
あんたがいつか 心入れ替え 待っていたんよ 私はね
きゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ コンコンコンコンコンコンコン 助け乞うても 誰も来ん
女、涙の その物語 ぺペンペンペン ぺペンペン
覗いたあなた 大丈夫かな? も少し続きが ぺペンペン
狐集まり 女のお面 月に翳して 牙を剥き
男の周りで 輪になって 番になったら 飛びかかる
ここは何処かと 聞かれりゃここは 女の涙の 仕置きの間
夜が明けるまで 宴は続く 騙した女の 数の分
月は歌うよ 自業自得さ ぺペンペンペン ぺペンペン
泣いた女の 涙の行方 いかがでしたか? ぺペンペン
女の涙 落としたままに すればそのうち 狐がね
ペロペロなめて 寝たふりするよ 捕って伸ばせば あぶらげさ
お椀に置いたら 汁(つゆ)溢れ出し 蕎麦を入れたら 「きつねそば」
男よ男 女心を もてあそんでは いけないよ
ぺペンペンペン ぺペンペン
愛の天使は 春しか知らない
街は緑の 雨のなか
出会いの奇跡 別れの涙
すべてを欲しがる それが愛
傘はひとつで ふたりを包む
わたし あなたの 傘のなか
肩抱く右手 踊り出す この胸
ふるえを与える それが愛
いつもいつもふたりで 好きな歌を歌って
熱い紅茶飲み干し くちづけをして
夜と朝の間に 虹の橋を架けたわ
いつかふたり渡って 星になる
許しながら もとめ合った
十九の渋谷
愛の天使は 春しか見えない
春の終わりに 夏がきて
弾けた花火 消え行く明かり
秋へといざなう それが愛
夜はひとりで 肩抱き眠る
あなた わたしの 夢のなか
伸ばした右手 振り払う 左手
涙を降らせる それが愛
だからだからひとりで 好きな歌を歌って
冷えた紅茶飲み干し くちびるを噛み
夜と朝の狭間の 虹の夢は消えたわ
ひとり眠る枕が 海になる
憎みながら 愛し合った
十九の渋谷
夕焼け見たら 泣きたくなった
やっぱり私 寂しいのかな
急いで歩き 転んで起きて
心が少し 疲れたね
久しぶり 母の声
夏花火 盆の月 里帰り
わら炊く煙 安らぐ香り
昭和の私 遊んでいるよ
はしゃいでこけて 痛みを学ぶ
優しい父の 笑顔見た
あの頃は 良かったと
蝉の鳴く 坂道に ゲタの音
線香花火 いつかは終わる
ステキに私 生きたいけれど
失敗ばかり 悔やんでばかり
できない中の できること
見つけたら 焦らずに
この道を 歩いたら 花も咲く
ーーーーーーーーーーー
推敲前
夕焼け見たら 泣きたくなった
やっぱり私 寂しいのかな
急いで歩き 転んで起きて
心が少し 疲れたね
久しぶり 母の声
夏花火 盆の月 里帰り
わら炊く煙 安らぐ香り
昭和の私 遊んでいるよ
はしゃいでこけて 痛みを学ぶ
優しい父の 笑顔見て
思い出すあの頃を
椿咲く 坂道に ゲタの音
線香花火 いつかは終わる
ステキに私 生きたいけれど
失敗ばかり 悔やんでばかり
ふるさと親は もういない
前を見て歩くのよ
路地裏のお月様 追いかける
隠しちゃえ 隠しちゃえ
何でもかんでも 隠しちゃえ
隠しちゃえ 隠しちゃえ
他人に知られて まずいこと
電話の履歴 ぬかりはないか
メールの削除 完璧なのか
蟻の一穴 火の用心
心を厚い 面の皮で隠せ
とぼけちゃえ とぼけちゃえ
一から十まで とぼけちゃえ
とぼけちゃえ とぼけちゃえ
他人につつかれ やばいこと
公約違反 ぬかりはないか
裏金帳簿 始末はしたか
油断大敵 火事泥棒
煙の臭い ファブリーズで隠せ
ぬかりはないか 始末はしたか
ついでに本音 裏の顔も隠せ
※これにて今月分のノルマ達成。
ひぐらし坂は 短い坂で
まるでふたりの 恋のよう
西日を浴びて 抱かれた肩の
影はあんなに 長いのに
風が薫る春の日射しの なかで恋をして
風に舞った秋の落ち葉が 恋の幕を引く
ひぐらし坂は 悲しい坂で
違う歩幅が 溝を生む
心に描く ふたりの夢の
遥か行方は 同じでも
人を愛しそして愛され 胸に灯をともし
人の心知って静かに 胸の灯を消した
ひぐらし坂は 短い坂で
今も景色が 目に浮かぶ
ひぐらし坂は 悲しい坂で
今も涙の 雨が降る
船は風待ち 男恋(ひとこい)港
解(と)けぬモヤイ綱(もやい)の 憎らしさ
待って半年 夢見て三月(みつき)
惚れた男に 会いたさに
この身は細る 想いは募る
ああ、会いたくて会いたくて 会いたくて
夜は一人寝 男恋港
見えぬ明かりの もどかしさ
追ってひと月 すがって七日(なのか)
会えぬ男の 胸のなか
抱かれて眠る 想いを遂げる
ああ、明日こそ明日こそ 明日こそ
凪(な)ぎが悲しい 男恋港
吹かぬ山背の 恨めしさ
耐えてひととき 悶えて泣いて
惚れた男の 名を呼べば
カモメの声に 心が騒ぐ
ああ、会いたくて会いたくて 会いたくて
※今のところ付曲は希望いたしません。
平気な振りして あいつと別れ
幸せなんかにゃ 縁なし男
泣きたい気分を 濃いめのジンで
誤魔化しながら 吹かした煙草
あいつが残した ハイライト
昇る煙が 心に滲みる
あいつの涙も あいつの言葉も
みんな煙に なってゆく
地獄を這いずり あいつに会って
極楽浄土を 夢見た男
酔いたいときには ボトルは空で
仕方がなくて くわえた煙草
あいつが愛した ハイライト
俺にゃちょっぴり 刺激が強い
あいつの残り香 あいつの面影
みんな煙に なってゆく
あいつの形見の ハイライト
青い煙が 目尻に浸みる
あいつの写真が あいつの便りが
みんな煙に なってゆく
海へ
高野博美
振り返れば 夢のあと
あなたが忘れた 煙草入れ
触れれば 男の 匂いがする
何もかもが せつなくて
できるものならば 海へ
海へ 流してしまいたい
愛も涙も 嫉妬もわたしも
携帯を 握りしめ
誰かの靴音 聞いている
夜ふけに あなたは 来ないけれど
知らず知らず 待ちわびる
この想いすべて 海へ
海へ 流してしまいたい
肌に残った しびれる記憶を
できるものならば 海へ
海へ 流してしまいたい
愛も涙も 嫉妬もわたしも
- JoyfulNote v5.11 -
++ Edited by Hamel ++